フリーズドライ(真空凍結乾燥)とは?
大気圧での水分の変化は、氷(固体)→水(液体)→水蒸気(気体)の3段階(蒸発)ですが、真空下では沸点が下がるため、氷(固体)→水蒸気(気体)の2段階(昇華)となります。この原理を応用して乾燥させる方法がフリーズドライです。
STEP1 加工前
STEP2 凍結
STEP3 乾燥
農産物などの食品原料には、大量の水分が含まれています。
その水分を凍結させて、氷(固体)の結晶にします。
真空下でじっくり乾燥し、水蒸気(気体)となります。
フリーズドライ食品の特長
POINT 1 亀裂や収縮など、乾燥による形態の変化が少ないため、美しい仕上がりです。
POINT 2 栄養成分の損失が少なく、風香味の保持に優れています。
POINT 3 水やお湯の浸透性が早く、復元性に優れています。
POINT 4 低水分のため輸送性に優れており、長期保存も可能です。
POINT 5 乾燥前にカットや調理を済ませているため、手間なく必要な分だけ使用できます。
フリーズドライコーンの作業工程
(各工程の説明を見るには、カーソルを画像の上に置いてください。)
第1段階 前処理工程
使用する原料は、 北海道産の 冷凍ホールコーンです。
ボイルブランチングを行ない、 酵素や微生物のはたらきを 抑えます。
専用トレーに 定量充填します。
乾燥前の大切な工程です。
第2段階 乾燥工程
予備凍結させた原料を、 トレー毎にフリーズドライ釜へ投入します。
フリーズドライ釜を閉め、 長時間かけてじっくり 乾燥させます。
フリーズドライ工程の心臓部です。24時間体制で熟練者が管理します。
フリーズドライ終了後に釜を開け、1枚ずつ丁寧にトレーを取出します。
第3段階 後処理工程
未乾燥部の有無を 確認した後、仮取り包装を して一時保管します。
とうもろこしの軸片や不良品を、熟練されたスタッフが 目視検品で取り除きます。
乾燥された原料を パウダー状にすることも 可能です。
万が一、金属異物が混入していた場合も、検出機が反応して取り除くことができます。
水分値・微生物検査など、 専門スタッフが 入念な検査を行います。
粒の形状をそのままに。
パウダー状にして、 スープや製菓・製パン の材料に。
念入りな検査などを経て、 完成です。
スープやお茶漬けの具材、菓子原料として全国各地へ出荷されます。
受託生産の流れ
1 御引合い
2 御打合せ
試作に際して打合せをさせていただきます(受託原料情報・処方・品質・数量など)。
3 原料確認・少量試作
供給いただいた原料を確認の上、打合せ内容に沿って試作に取り掛かります(有料)。
4 試作品発送・ご評価
試作サンプルをお送りし、出来栄えをご評価いただきます。
良好であれば次の行程に進み、ご希望に合わない場合は、
再度試作をさせていただきます。
5 量産機による試作
試作機と量産機では、仕上がりに若干の違いが生じるため、
必要に応じて量産フリーズドライ機を使用した試作を行なうことがございます(有料)。
量産の場合の品質をご確認いただけます。
6 試作品発送、サンプルをご確認いただき本生産に際しての御打合せ
量産機によるサンプルをご評価いただき、問題がなければ本生産に移ります。
本生産前には各条件(価格・数量・品質規格・納期など)の打合せを行います。
7 本生産
立会確認も可能です。お気軽にお申し付けください。
8 出荷
検査確認後、出荷となります。
生産体制
敷地面積概要 14,429m²
建物面積概要 3,627m²(社屋3,123m²・原料倉庫棟504m²)
主 要 建 物 ◆社屋兼製造棟 ◆原料冷凍庫 ◆原料冷蔵庫
凍結乾燥設備 伝熱面積100m²×2基 45m²×1基
設備一覧
◆真空凍結乾燥機 ◆熱風乾燥機 ◆ブランチング冷却槽 ◆高速裁断機 ◆フードスライサー
◆ライスボイラー ◆ニーダー ◆振動篩い機 ◆三連式蒸し機 ◆遠心分離機 ◆野菜洗浄機
◆風力選別機 ◆金属検出機 ◆粉砕機 ◆粗砕機 ◆シーラー